イチローがその最大のツール「足」であらたな金字塔を立てた。メジャー16年連続で2桁盗塁を達成した。日米では通算23年連続になる。
イチロー伝説
日米通算23年連続2桁盗塁達成!
この日、「6番ライト」で先発出場したイチローは、第2打席で相手先発右腕モンテロからチーム初安打をライト前に放った。
どこも書いていないが、8月のイチローはここまで56打数11安打の打率.196で絶不調。出塁率.274、盗塁0。
おかしなものだが、3000安打に向かっていた頃は、第4の外野手として出場機会が少なく。スタントンがDL入りしてスタメンが続くと1割台。
マッティングリー監督が、イチローの体力面も考慮して「イチローの使い過ぎ」を指摘し、打席数を制限しているような前半戦だったが、それが正解だったのかもしれない。
イチローはこの5試合ぶりのヒットで、通算3010安打。8回にはセンターへの二塁打を記録し、メジャー通算3011安打とした。殿堂入り三塁手のウェード・ボッグス氏(元レッドソックスほか)が記録した通算3010安打を抜いて、歴代27位に浮上している。
ボッグスは以前にも紹介したが、いろんな面でユニークな選手。レッドソックス、ヤンキースなどで活躍し、5度の首位打者に輝いき殿堂入りしている。
イチローのMLBの歴史を巡る「記録ツアー」は楽しいものがある。
そして、その直後に二盗にも成功。これが素晴らしい記録につながる。
レジェンドは、これで今季10個目の盗塁。コツコツとメジャー16年連続で2桁盗塁を達成。これにNPBのオリックス時代からの記録を加えて23年連続となった。
MLB最多1406盗塁を誇るリッキー・ヘンダーソンも23年連続の2桁盗塁を記録しており、イチローは日米通算でMLB記録にも並んだことになる。
以前にも紹介したがヘンダーソンとイチローはMLB史上わずか7人しかいない「3000安打&500盗塁」クラブのメンバーだ。