MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

サイ・ヤング賞はALがカイケル、NLはアリエッタ

全米野球記者協会(BBWAA)30人の投票によって決まる2015年のサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)は、ア・リーグからヒューストン・アストロズダラス・カイケル投手ナ・リーグからシカゴ・カブスジェーク・アリエッタ投手が選出された。

 

 

カイケルは、ア・リーグ最多の20勝(8敗)、防御率2.48(AL2位)をマーク。アストロズの2005年以来となるプレーオフ進出に貢献した髭の左腕。開幕戦やヤンキースとのワイルドカードなど大事なゲームで好投し、今季ホームで15勝無敗というメジャーリーグ新記録も達成した。

 

 

最終候補に残ったデービッド・プライス投手(ブルージェイズ)を抑え、メジャー4年目で初選出された左腕は「この先何年も、うちは優勝を狙えるチームとなるだろう」と未来を見据えていた。

 

ナ・リーグは、ロサンゼルス・ドジャースのザック・グリンキー、クレイトン・カーショー両投手を上回る票を得たアリエッタだが、「不安もあった」とコメント。

 

メジャートップの22勝(6敗)、防御率1.77(NL2位)、WHIP 0.86(同2位)を記録し、8月30日のドジャース戦ではノーヒットノーランも成し遂げた右腕は、「心の底ではあの2人に追いつけるかもしれないと思っていた。ほんの少しだけ良い成績を残せたかな」と述べ、輝かしい実績を誇るドジャースの最強2枚看板を前に、受賞の瞬間まで落ち着かなかったと明かした。

 

 

カブスの投手では、1971年に24勝(13敗)をマークしたファーガソン・ジェンキンス以来、チームでもっとも多い勝ち星を挙げた。