レンジャーズは現地時間17日、藤川球児をメジャーの40人枠から外したことを発表。藤川はわずか2試合の登板で、事実上の戦力外通告を受けたことになる。
今後は18日から10日以内にトレード、もしくは自由契約、マイナー降格の選択を迫られる。
地元紙『ダラス・モーニング・ニュース』によると、レンジャーズのジョン・ダニエルズGMは「救援陣を変える必要性を感じていた。彼はある程度良くなっていたが、今はブルペンの助けにならないと判断した。アメリカでプレーを望むなら、マイナー降格を受け入れなければならない」と語った。
藤川は現地15日、ロイヤルズ戦に続きインディアンズ戦に登板。先発・ロドリゲスが3-5と勝ち越しを許した5回二死一、二塁の場面でマウンドに上がった。ここは、7番ウォルターズをライトフライに打ち取りピンチを脱出。前日のロイヤルズ戦に続き好投するかに思えた。
藤川はイニングをまたぎ、続く6回もマウンドに上がった。
だが、6回先頭の8番ヘイズにレフトへソロ弾を運ばれ移籍後初失点。さらに9番ラミレスに死球を与えると、続くキプニスにはセンター前ヒットを打たれ一、三塁のピンチを招いた。2番サンタナは見逃し三振に仕留めたが、藤川は一死一、三塁の状況でマウンドを降りた。
代わった3番手のフリーマンが二者の生還を許し、藤川は結果的に3失点。この日は2/3回を投げ、2安打、1奪三振、1死球の内容で、防御率は16.20となった。
かつての球速が復活してなかったのも原因のひとつ。レッドソックスの田澤純一のように20代前半でトミー・ジョン手術を受けた例では、球速がアップするのに対して30代前半で手術した選手は1~2マイル落ちるのが通常のパターン。
威力ある速球が持ち味だっただけに“商品価値”を落としたと判断されて今回の結果につながったのではないでしょうか。
レンジャーズはここまで15勝22敗の地区4位。
投手陣は、
防御率4.23でリーグ10位。
スターター防御率 3.98(AL6位)
ブルペンの改革が急務になっていたチーム事情がうかがえる。
藤川は、マイナー降格を承諾しない場合、自由契約となり、日本球界復帰も可能になります。
❑藤川球児