夜空に豪快なムーンショットだった。
エンゼルスの大谷翔平投手は3日(日本時間4日)、本拠地のレイズ戦で「2番・指名打者」で先発出場。
怒りの一発はトップタイに並ぶ9号
前日の試合で、右肘付近に死球を受けた影響で先発登板を回避したが、剛腕グラスノーから放った一撃は、角度34度、飛距離427フィート(約130.1メートル)、打球速度110マイル(約177キロ)の打った瞬間にそれとわかる一打だった。
この日の大谷は、 初回の第1打席で足を生かした中前二塁打で出塁するなど、6試合ぶり今季8度目のマルチ安打をマークした。
これで、25試合103打数28安打で打率.272、22打点、9本塁打、6盗塁、OPS.959になった。
やはり投手力の強化がエンゼルス浮上の鍵
ただし、エンゼルスは3対7で敗戦。先発のホゼ・キンターナが打ち込まれ、 8回裏にはアンソニー・レンドン三塁手が自打球で負傷退場するアクシデントも発生。
前半とは打って変わって暗いムードで試合が終了した。開幕から1カ月が過ぎてどこのチームも故障者が出るのは仕方ないことだが、エンゼルスは先発ローテーションがチーム防御率でMLB29位と悪い。そろそろ実力ある投手のトレードを模索しても遅くないだろう。
キンターナは防御率10.59(FIP4.58)で調子が出ていない。大谷も順調に登板できない状況下で一部の報道では、ドジャースのデービット・プライスの名前も挙がっていたが、早めに補強しなければ(7月後半では)手遅れになる。
大谷がコンスタントに登板して結果を出せば救世主になるが、その大谷の次回登板は、マドン監督によると「明日またキャッチボールをしてみて、それから判断する。水曜日が可能性としてはあるだろう」ということで、最短で5日(日本時間6日)のレイズ戦となることを示唆した。