MLB メジャーリーグ物語

海を渡ったサムライ・メジャーリーガーたち

ドジャース6年ぶりの6連敗 先発グラスノー復帰戦で好投 大谷は無安打2四球

 

ドジャースが9日(日本時間10日)のブリュワーズ戦GAME3で10回にサヨナラ負けを喫し、今季ワーストを更新する6連敗。これは2019年以来の6年ぶりだ。好投手相手に打線が沈黙した。

 

 

MLB2025 GAMEDAY  

 

ブリュワーズ3-2ドジャース

 

 

先発グラスノー復帰戦で好投は明るい兆し

 

連敗中のドジャースだが、明るい兆しも見えたゲームだった。この日は先発右腕タイラー・グラスノーが4月27日以来、およそ2か月半ぶりに戦列に復帰した。

 

グラスノーは、2回に2四球から満塁のピンチを背負ったが、無失点に切り抜けるなど5イニング85球で打たれたヒットは単打2本だけ、3四球、5奪三振、失点1(自責点0)の好投でゲームをつくった。

 

タイラー・グラスノー ©Getty Images

 

打線はブリュワーズのメジャー14年目左腕のホセ・キンタナを攻略できずチーム全体で5安打。ブリュワーズの足を絡めた攻撃で守備のミスも出て痛い敗戦。アストロズブリュワーズという強豪相手だっただけに仕方ない部分もあるだろう。長いシーズンではこういう事もある。

 

 

 

 

GEME2ではジェイコブ・ミジオロウスキーから12三振を喫した打撃陣は、GAME3も守護神トレバー・メギルから延長タイブレークの10回に三者連続三振に打ち取られ反撃を断たれた。

 

これまで負傷者続出の投手陣を補ってきた打撃陣だが、3試合で4得点。さすがにブリュワーズの好投手の前には歯が立たなかったようだ。しかし、ポストシーズンに向けて相手投手のデータは蓄積できたはずだ。

 

大谷翔平も「1番・DH」でフル出場したが、空振り三振、センターフライ、四球、四球、空振り三振の3打数ノーヒット2四球1打点だった。ただし、2つの四球で得点に絡んだ。

 

これで今季の打撃成績は一時的だが打率.281から.279、OPS.993まで低下した。

 

ラスト7試合は打率.173、1本塁打。ラスト15試合でも打率.208、5本塁打本塁打は出ているもののアベレージが低下しているのが気になるところだ。

 

 

今季ワーストの6連敗だが、再建しつつある投手陣

 

ドジャースは今季ワーストの6連敗だが、仮にオールスターゲームまでの残り4試合を連敗しても地区首位位をキープできるので、カーショウが戻り、グラスノーも復帰。山本由伸を軸に、先発ローテもシーズン当初に戻りつつある。

 

今後、ブレイク・スネルや大谷翔平らが加われば、何とか勝負どころの8月9月を乗り切れ、ポストシーズンには先発ローテの充実が期待できる明るい兆しは見え始めた。

 

なお、ドジャースのロバーツ監督は大谷の次の登板について12日(日本時間13日)にサンフランシスコで行われるジャイアンツ戦になると明かした。前回から中6日。相手の本拠地「オラクル・パーク」で登板するのは今回が初めて。オールスターゲーム前のシーズン前半戦で最後の登板となる。