MLB契約情報
現地16日(日本時間17日)、全米を駆け巡った最新の契約・移籍情報を現地情報をもとに紹介したい。
ブルペン再編の嵐:エンゼルスとカブスの動向
この日の主役は「リリーバー」だった。エンゼルスは、元ブルージェイズの守護神ジョーダン・ロマノ(1年200万ドル)と、ベテラン左腕ドリュー・ポメランツ(1年400万ドル)の獲得に漕ぎ着けた。ロマノの剛腕とポメランツの経験値は、昨季崩壊したブルペン再建の切り札となる。
また、カブスは左腕ケイレブ・シールバーおよびホビー・ミルナーとの契約に合意。リリーフ投手の層を厚くすることで、ナ・リーグ中地区での覇権奪還を狙う意図が鮮明だ。
職人たちの決断:マーティンの現役続行とハウザーの巨額契約
ベテランの去就も注目を集めた。39歳の右腕クリス・マーティンはレンジャーズとの1年契約で再契約に合意。正確無比なコントロールを誇る「精密機械」の現役続行は、若手主体の投手陣に安定感をもたらすだろう。

一方、ジャイアンツは右腕エイドリアン・ハウザーと2年2200万ドルの大型契約を結んだ。FanGraphsのデータが示す高いゴロ率と安定したイニング消化能力は、投手に有利なオラクル・パークでさらに輝くはずだ。
その他の主な動き
レッズ:左腕不足解消へ。ケイレブ・ファーガソンと1年契約で合意。
ナショナルズ:元巨人のフォスター・グリフィンが1年550万ドルでMLB復帰。
フィリーズ:強打のアドリス・ガルシアと1年1000万ドルで合意。外野の火力が最大化された。
未だ「冬眠中」の大物たちと、水面下のトレード画策
大型契約が相次ぐ一方で、市場にはまだ超大物が残されている。カイル・タッカーやボー・ビシェット、そして日本が誇る村上宗隆や岡本和真といった大砲たちの去就は、依然としてストーブリーグの最大の焦点だ。特にタッカーにはドジャースやフィリーズが触手を伸ばしているとの噂が絶えない。
一方で、トレード市場も風雲急を告げている。MLB Trade Rumorsによると、カージナルスのブレンダン・ドノバンを巡っては、マリナーズとジャイアンツが「フロントランナー」として激しい争奪戦を繰り広げている模様だ。
FA市場の「残り福」を待つか、トレードで電撃的な補強を仕掛けるか。GMたちの冷徹な計算は、クリスマスを前にさらに熱を帯びていく。