MLB メジャーリーグ物語

海を渡ったサムライ・メジャーリーガーたち

MLB2025 ゴールドグラブ賞 名手集結!カブスの3名が最多

 

2025年のMLBゴールドグラブ賞が発表され、守備の名手たちが輝きを放った。注目はスティーブン・クワンとイアン・ハップの4年連続受賞、そして初受賞者9名の台頭だ。

 

MLB2025  Gold Glove winners

 



 

メジャーリーグの守備の最高栄誉「ゴールドグラブ賞」が、今年も11月2日(日本時間3日)に発表された。1957年に創設されたこの賞は、各リーグの各ポジションで最も優れた守備を見せた選手に贈られるもので、近年はユーティリティ(UT)部門も加わり、計10部門で選出される。

 

今年の話題の中心は、ガーディアンズティーブン・クワンカブスイアン・ハップ。両者ともに外野手として4年連続で受賞を果たし、クワンはメジャー1年目からの快挙で、イチローやノーラン・アレナドの10年連続記録にどれだけ迫ることができるか注目だ。

 

また、初受賞者が9名と新顔の台頭も目立った。特にカブスからは、ピート・クロウ=アームストロング(通称PCA)、ニコ・ホーナー二塁手)、ハップ(左翼手)の3人が選出され、球団最多となった。

 

アメリカン・リーグでは、ロイヤルズの三遊間コンビ、マイケル・ガルシア(三塁手)とボビー・ウィットJr.(遊撃手)が揃って受賞。これは2013年のオリオールズ以来の快挙で、守備力の高さが際立った。

 

ナショナル・リーグでは、ジャイアンツのバッテリー、ローガン・ウェブ(投手)とパトリック・ベイリー(捕手)が選出され、同一球団のバッテリー受賞は12年ぶり8度目となった。

 

選考は各球団の監督・コーチによる投票(75%)と、セイバーメトリクスによる守備指標(25%)の合算で決定される。自軍選手への投票は禁止されており、公平性が保たれている。

 

守備は派手さこそ少ないが、勝敗を左右する重要な要素。ゴールドグラブ賞は、そんな職人技に光を当てる貴重なアワードだろう。来季は誰がこの栄誉を手にするのか、日本人選手も仲間入りすることに期待したい。

 

 

ナショナル・リーグ

 

投手:ローガン・ウェブ(ジャイアンツ)初受賞

捕手:パトリック・ベイリー(ジャイアンツ)2年連続2度目

一塁手:マット・オルソン(ブレーブス)6年ぶり3度目

二塁手:ニコ・ホーナー(カブス)2年ぶり2度目

三塁手:キブライアン・ヘイズ(パイレーツ/レッズ)2年ぶり2度目

遊撃手:メイソン・ウィン(カージナルス)初受賞

左翼手:イアン・ハップ(カブス)4年連続4度目

中堅手:ピート・クロウ=アームストロング(カブス)初受賞

右翼手:フェルナンド・タティスJr.(パドレス)2年ぶり2度目

UT:ハビアー・サノーハ(マーリンズ)初受賞

 

 

アメリカン・リーグ

 

投手:マックス・フリード(ヤンキース)3年ぶり4度目

捕手:ディロン・ディングラー(タイガース)初受賞

一塁手:タイ・フランス(ツインズ/ブルージェイズ)初受賞

二塁手:マーカス・セミエン(レンジャーズ)4年ぶり2度目

三塁手:マイケル・ガルシア(ロイヤルズ)初受賞

遊撃手:ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)2年連続2度目

左翼手:スティーブン・クワン(ガーディアンズ)4年連続4度目

中堅手:セダン・ラファエラ(レッドソックス)初受賞

右翼手:ウィルヤー・アブレイユレッドソックス)2年連続2度目

UT:マウリシオ・デュボン(アストロズ)2年ぶり2度目