MLB メジャーリーグ物語

海を渡ったサムライ・メジャーリーガーたち

WS-G3　18回の死闘──山本に続いて大谷翔平と佐々木朗希が刻んだ魂の第3戦

★ワールドシリーズ 大谷翔平 佐々木朗希

 

現地2025年10月27日、ドジャースタジアムで繰り広げられたワールドシリーズ第3戦は、延長18回、6時間39分に及ぶ死闘の末、ドジャースがサヨナラ勝ちを収めた。記録的な長さと熱量の中で、大谷翔平と佐々木朗希の二人の日本人選手も輝きを放った。

 

 

ワールドシリーズ第2戦　

 

【ドジャース6－5ブルージェイズ】

 



18イニングのドラマ、それを彩ったのは二人の日本人選手だった

 

この試合は、勝敗を超えた“ドラマ”そのものだった。ドジャースが勝利を手にするまでに費やしたのは18回ものイニング。

 

MLBのポストシーズン史上でも稀に見る長丁場の中で、観客の心を揺さぶったのは、大谷翔平のバットから響く快音と、佐々木朗希の右腕から投じる渾身の一球一球だった。

 

大谷は、この試合で4打数4安打、2本塁打、2二塁打、3打点。3回には好投手マックス・シャーザーからライトへ豪快なソロ本塁打を放ち、7回には左中間へ同点弾を叩き込んだ。

 

 

 

 

今ポストシーズンで8本目（球団記録）。ポストシーズン通算11本目の本塁打で松井秀喜の記録を超え、日本人最多記録を更新した。

 

さらに、1試合4長打は1906年以来の快挙であり、申告敬遠4，四球1を含む9出塁はMLB史上初。彼の打撃は、まさに“神がかり”だった。

 

一方、佐々木は8回、1アウト1・2塁のピンチでマウンドに上がった。スプリットを駆使して、相手の上位打線だったがタイ・フランスをサードゴロ、ネイサン・ルークスをピッチャーゴロに抑え、見事にピンチを切り抜けた。スタジアには「ROKIコール」が鳴り響いた。

 

9回も続投し、走者を背負いながらも無失点で切り抜けた。メジャー1年目でのワールドシリーズ登板は日本人4人目。だが、その堂々たる姿は、すでに“次世代のエース”としての風格を漂わせていた。

 

そして、延長18イニングにわたる壮絶な戦いが幕を開けた…。

 

最後は、3番フレディ・フリーマンが延長18回にサヨナラ本塁打を放ち、勝利を決定づけた。

 

さらに、ムーキー・ベッツ遊撃手やトミー・エドマン二塁手も素晴らしい守備、そしてウィル・スミス捕手の粘り強いリードも際立っていた。ブルぺンの9人の投手たちも最小失点に抑え、諦めない姿勢を見せた。チーム全員が一丸となって掴んだ勝利だった。

 

 

 

 

この試合は、単なる記録では語り尽くせない。野球というスポーツが持つ“人間ドラマ”が詰まった特別な夜だった。大谷翔平と佐々木朗希の姿、そして19回に登板しようとしていた山本由伸の雄姿は、この試合とともに永遠に語り継がれるだろう。

 

 

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