日本時間10月9日、MLBポストシーズンはナショナルリーグ地区シリーズ(NLDS)の第3戦が各地で行われ、フィリーズとカブスがそれぞれ重要な勝利を収めた。両試合ともにシリーズの流れを左右するターニングポイントとなるか注目だ。
NLDS GAME3

■シュワーバー2発 大谷ノーヒット
ロサンゼルスで行われたドジャース対フィリーズの第3戦では、フィリーズが8対2で快勝。シリーズ成績を1勝2敗とし、崖っぷちから反撃の狼煙を上げた。
ドジャースの先発は山本由伸で、初回から快調な立ち上がりを見せ、3回までノーヒットピッチングを披露。しかし、4回にカイル・シュワーバーの2ランホームランで均衡が破れ、続く5回にも追加点を許して降板。山本は5回途中4失点で降板した。
フィリーズは中盤以降もJ.T.リアルミュートのタイムリーやトレイ・ターナーの犠牲フライなどで着実に加点し、ドジャース投手陣を攻略。ドジャースは6回にトミー・エドマンとキケ・エルナンデスの連打で2点を返すも、反撃はそこまで。
フィリーズのカイル・シュワーバーは8回にもドジャース4番手のクレイトン・カーショウからこの試合2本目のホームランを放っている。
一方、大谷翔平は「1番・DH」でフル出場したものの、5打数ノーヒットに終わった。明日の第4戦ではドジャースの先発がタイラー・グラスノーの予定。
大谷は、これまで9打数1安打6三振と苦戦している。次こそ大谷のバットが火を噴くだろう。ドジャースが強敵フィリーズを下すには、大谷の猛打が欠かせない。大谷の活躍によるチームの勝利が期待される。なお、第5戦にもつれ込んだ場合は、大谷の先発登板が予定されている。
■カブスの巻き返しなるか!?リグレーでの戦い
シカゴでは負ければ敗退のカブスが本拠地リグレー・フィールドでブリュワーズを4対3で下し、シリーズ成績を1勝2敗とした。
カブスは、初回に1番マイケル・ブッシュの先頭打者ホームランで勢いづくと、2アウト満塁からピート・クロウ=アームストロングの2点タイムリーなどで一挙4得点。先発ジェイムソン・タイオンは4回2失点の粘投で試合を作り、終盤は継投で逃げ切った。
鈴木誠也は「4番・ライト」でスタメン出場。第2打席で左中間への鋭い二塁打を放ち、攻撃を牽引した。試合後には「諦めず、戦っていくだけ」と力強く語り、チームの逆転突破に向けて意気込みを見せた。
明日は運命の第4戦。地元シカゴでの連勝を目指し、鈴木のバットが再び火を吹くか注目したい。