リグレー・フィールドに舞台を移した全米を代表する人気球団同士の対戦は、壮絶なルーズベルトゲームのような展開になった。
MLB2025 GAMEDAY
カブスがエースの今永昇太、ドジャースは復活を目指すダスティン・メイの先発で始まったGAME1は、1回表、先頭の大谷翔平が三塁のエラーで出塁。その後、二死1・2塁でトミー・エドマンがセンターに8号3ランを放ち、ドジャースが3点を先制。

ホームラン攻勢で流れをつくるドジャースらしい展開に思われたが、好調カブスは打線が元気だった。
1回裏、鈴木誠也が無死2.3塁のチャンスにレフトオーバーのタイムリー二塁打。ダンズビー・スワンソンのタイムリー三塁打など4本のタイムリーで5点を奪い、一気に逆転。
試合後に今永は「本当に素晴らしい打線だと思いますし、僕が点を取られても取り返してくれていたので、本当に心強い打線でした」と振り返った。
しかし、ドジャースも直後の2回表にアンディ・パヘスが3号ソロを放ち、4対5と1点差。
その後は今永もドジャース打線に追加点を許さなかったが、6回表にウィル・スミスの3号ソロで5点目を失った。
この日の今永は、6回途中(5.2イニング)101球で被安打6、奪三振6、与四球2の失点5(自責点は2)だった。防御率2.38になった。
メイは5イニング7失点(自責点7)で好調カブス打線に打ち込まれた印象。試合はブルペン勝負に移行し、7回表のドジャースの5点で決まったかに思えたが、終盤にドラマが待っていた。8回裏、カブスのカイル・タッカーが1点差に迫る7号2ラン。
そして、土壇場の9回裏二死からタナー・スコットがミゲル・アマヤに2号ソロを被弾して10対10の振り出しに。試合のモメンタムは、完全にカブスだった。
タイブレークに突入した10回表、ドジャースはカブス5番手のポーター・ホッジを打ち崩せず無得点。すると、10回裏先頭のイアン・ハップがライトへのタイムリーを放ち、ドジャースは10対11でサヨナラ負けとなった。
大谷翔平は「1番・DH」でスタメン出場したが、4打数0安打1四球3三振。パパ大谷の第1号は明日以降に持ち越しとなった。
大谷の打撃成績は打率.264、OPS.872と悪化した。カブスの鈴木は「3番・DH」で、5打数2安打2打点をマーク。今季の打撃成績は打率.276、OPS.894となっている。
3月の「東京シリーズ」ではドジャース相手に連敗していたカブスだったが、GAME2も勝ってホームでその時の借りを返すかもしれない。
一方のドジャースは、クラッチヒッター、フレディ・フリーマンのタイムリーも出たし、いいムードだったが、下位打線に元気がない。マックス・マンシーもアンディ・パヘスも1割台の低打率。ここは、大谷翔平の爆発で空気を換えて欲しい。