ドジャースの佐々木朗希がバックに助けられながらも大器の片りんをみせ始めている。今季5試合目の先発登板で自己最長の6イニングを2失点。勝利投手の権利を得て降板したが...
MLB2025 GAMEDAY

佐々木のメジャー挑戦は始まったばかり。23歳のメジャー1年目の佐々木と14年目の35歳でメジャー92勝のベテラン右腕ネイサン・イオバルディ。
ルーキーがベテラン相手に互角の投げ合いのように感じた。
佐々木の4シームは平均球速が94.7マイル(約152キロ)と球速が出ない中、スライダーを多投(38%)して走者を出しながらも粘りのピッチングでゲームをつくった。これも大きな経験になったはずだ。
初回には、強打者コリー・シーガーの左中間への本塁打性の当たりを中堅手アンディ・パヘスが前試合に次ぐホームランキャッチで佐々木を助けた。
しかし3回、四球で歩かせた後に8番カイル・ヒガシオカに2ランを献上したのは反省点だろう。この回は2四球を与えたが、大きく崩れることはなく失点はこの本塁打だけに抑えた。
その直後に、ドジャース打線は左打者の3番フレディ・フリーマンが同点2ラン。同じく左の5番マイケル・コンフォート、7番マックス・マンシーの連打で左打者がセオリー通り右投手を攻略して逆転に成功。
佐々木は逆転してもらった4回裏を三者凡退のシャットダウンイニング。これが良かった。
結局、初の6イニング(78球)を投げきって失点2のクオリティ・スタート(QSをマーク)。
Rōki Sasaki, Wicked 87mph Forkball. 🤢🐉 pic.twitter.com/mO24wkXBvE
— Rob Friedman (@PitchingNinja) April 19, 2025
Rōki Sasaki, Dirty 86mph Forkball. 😨 pic.twitter.com/lIh2Agvgwp
— Rob Friedman (@PitchingNinja) April 19, 2025
内容は、空振り数8、奪三振4、与四球3、被安打2、失点(自責点)2で今季の防御率は3.20。
勝ち投手の権利をもって降板したが、最終回に3番手のカービー・イエーツが4番アドリス・ガルシアに4号逆転サヨナラ2ランを浴びてレンジャーズが3対2で劇的な逆転サヨナラ勝ち。
佐々木の初勝利はお預けでドジャースも5連勝を逃した。そういえばMLB通算123勝を記録した野茂英雄もMLB初勝利は7度目の登板だった。1995年6月3日(日本時間)のメッツ戦で初勝利を飾った野茂。あれから約30年が過ぎた。
野茂はトルネードからの魔球“フォーク”で一世を風靡した。その後をメッツの千賀滉大やドジャースの山本由伸、そして佐々木朗希が続いている。メイド・イン・ジャパンの伝統の技は受け継がれている。