ウィンターミーティングを前に移籍市場に新しい動きがあった。ジャイアンツはブリュワーズからFAとなっていたウィリー・アダメスと7年総額1億8200万ドルの契約で合意したようだ。日本時間12月8日、MLB.comのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報として伝えているので、簡単に紹介したい。
MLB移籍情報
遊撃手が補強ニーズでもあるドジャースあたりに決まるものと予想していたが、ライバル球団で同地区ライバルのジャイアンツが獲得したようだ。
この総額1億8200万ドルの契約は、バスター・ポージー(現ジャイアンツ編成本部長)が2013年に結んだ総額1億6700万ドルの大型契約を上回り、ジャイアンツにとって球団史上最大の契約になるらしい。
また、1億8200万ドルは、ドミニカ生まれの選手のフリーエージェント契約としてはアルバート・プホルスとロビンソン・カノに次ぐ3番目に高額になる。
Willy Adames will receive a $22 million signing bonus in his deal with the Giants. The $182 million guarantee is the third-largest free agent contract ever for a Dominican-born player, behind only Albert Pujols and Robinson Cano. And it tops the $167 million deal of Buster Posey.
— Jeff Passan (@JeffPassan) December 7, 2024
ブレイク・スネルの残留には失敗してスネルをドジャースに引き抜かれたイメージだったが、ジャイアンツの補強ポイントもドジャース同様に遊撃手だったので「遊撃手争奪戦」はジャイアンツに軍配が上がったようだ。
メジャー7年目のアダメスは、ドミニカ共和国出身の29歳。今季は161試合に遊撃手としてフル出場。打率.251、32本塁打、112打点、21盗塁、OPS.794をマーク。本塁打と打点でキャリアハイを更新し、打点は大谷翔平の130に次いでリーグ2位だった。
通算880試合では打率.248、150本塁打、800安打、472打点、51盗塁を記録している。2024年の守備指標(DRS, UZR)が急に悪化しているのは気になるが29歳からの脂の乗った期間をジャイアンツが買い取った形だ。ただし、個人的には4~5年ぐらいの契約がベストのような気がする。
これでゴールドグラブ賞4度受賞の名三塁手マット・チャップマンとの打てる三遊間コンビが誕生することになる。
Your new left side of the infield in San Francisco: Matt Chapman and Willy Adames 🔥
— Just Baseball (@JustBB_Media) December 7, 2024
Where do they rank among SS-3B duos in MLB? pic.twitter.com/lhnQYT0O5Z
ジャイアンツはプロスカウト部門のディレクターを務めていたザック・ミナシアンをゼネラルマネージャー(GM)に昇格させる方針で、ザック・ミナシアンがバスター・ポージー編成本部長をサポートする体制になるようだ。
ザック・ミナシアンはエンゼルスのGMを務めるペリー・ミナシアンの弟で、米全国紙「USA TODAY」のボブ・ナイチンゲールは「兄弟が同時期にGMを務めるのはメジャー史上初めて」と伝えている。しかも同地区ライバルというのは珍しい。