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今オフ注目の左腕ブレイク・スネルがドジャースとの巨額契約に合意

リーグ全体にインパクトを与えるような情報が飛び込んできた。日本時間11月27日、サイ・ヤング賞2度受賞の左腕ブレイク・スネルがドジャースとの契約に合意した。複数のメディアが伝えている。

 

MLB契約情報  

 

 

CY賞2度受賞の注目左腕がドジャース

スネルはオプトアウト権を行使してジャイアンツからFAとなっていた。メジャーファンならご存じのように最新のMLB公式サイトによる「FA選手ランキング」でも4位にランクインしていた今オフ注目のスターターの一人だ。

 

 

 

 

ESPNのジェフ・パッサンは1億8200万ドルの5年契約としているが、米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のドジャース番記者ファビアン・アルダヤによると、ドジャースとスネルの総額1憶8200ドルの契約には5200万ドルのサインボーナスと6000万ドルの後払いも含まれているという。

 

さらに、MLBネットワークのジョン・モロシによると、契約にオプトアウト条項はないらしい。

 

 

 

 

来月32歳になるスネルは2023年にパドレスで14勝9敗、防御率2.25、234奪三振の好成績を残し、自身2度目のサイ・ヤング賞を受賞。

 

今季は契約が遅れたこともあって前半戦は調整不足だったが、後半戦に本来のポテンシャル発揮。ジャイアンツで20試合に登板し、5勝3敗、防御率3.12だった。

 



これで来季のドジャースは今季13勝7敗、防御率3.17のタイラー・グラスノー、ポストシーズンでも実力を証明した山本由伸。そしてスネル。

 

この計算できる3人に「二刀流」復帰の大谷翔平を加えた4人とトニー・ゴンソリン、ダスティン・メイ、ボビー・ミラー、ランドン・ナックらを加えた豪華な先発ローテーションを形成することになる。

 

 

 

 

それぞれ耐久性には問題があるが、とくに有力な左腕がいないドジャースにとってはスネルの加入はプライオリティの高い契約だった。

 

これだけの面子なら故障者が出ても大谷を含めた各投手を休ませながらローテーションも可能で、「6人ローテーション」を維持することが可能かもしれない。

 

先発投手はシーズン200イニングというのがノルマだったが、今季も両リーグでそれをクリアした投手は4投手しかおらず、現実問題としてそれはもはや過去形になった気がする。

 

今後は、ドジャースのように故障リスクを考えて多くの先発投手を用意するのがトレンドになるかもしれない。ただ、それには多くに資金が必要で、ペイロールを圧迫し、ぜいたく税との絡みもあり各球団のGMの腕の見せ所だろう。

 

若手の育成も考えた球団の総合力が問われる時代になってきた。