43年ぶりの東西名門対決となったドジャース対ヤンキースのワールドシリーズは日本時間10月31日、接戦の末に第5戦を制したドジャースが4年ぶり8回目のワールドチャンピオンに輝いた。フルシーズンでのシリーズ制覇は1988年以来、36年ぶり。大谷翔平、山本由伸は移籍1年目でチャンピオンリングを手にすることになった。
MLB2024 ワールドシリーズGAME5
ドジャース 7
ヤンキース 6
(@ヤンキースタジアム)
3勝1敗と王手をかけていたドジャースは、先発ジャック・フラハティが初回に一死1塁から3番アーロン・ジャッジと4番ジャズ・チザムJr.に連続ホームランを浴びる拙い展開。
ジャッジはワールドシリーズ初アーチ。前回の記事でも紹介したが、ここまで不振だったア・リーグ本塁打王を起こしてしまった。
3対0で初めてヤンキースが先制点を挙げる展開になったが、2回にも7番アンソニー・ボルピーの二塁打から9番アレックス・バーデューゴがタイムリーを放ち、フラハティは1.1イニングで降板。
さらに、3回には5番ジャンカルロ・スタントンにもソロホームランが飛び出して序盤で早くも5対0とヤンキースがリード。ジャッジやスタントンの主軸の待望の一発にヤンキースタジアムは沸き返った。
ヤンキースの先発ゲリット・コールは好調でドジャース打線を4回終了まで完全に抑え込んでいたが5回、無死1塁から、平凡なセンターフライをジャッジがエラー。
ジャッジは4回にフレディ・フリーマンのセンター大飛球を好捕していただけに残念な凡ミスだった。
ヤンキースはこの回、小さなミスが続いた。ジャッジのエラーのあと三遊間のゴロをショートのボルピーが三塁封殺を試みるも、送球がショートバウンドとなりオールセーフ。
コールは9番ギャビン・ラックスと1番大谷翔平を空振り三振に切り取ってピンチを乗り切ったように見えたが2番ムーキー・ベッツのファーストゴロの際に1塁カバーが遅れて内野安打で失点。続く好調の3番フリーマンにセンターへ2点タイムリーを許して3失点(自責点0)。
ヤンキースが守備の乱れから3失点したが、それでも6回にはスタントンのリードを広げる犠牲フライで6対3。
そして8回、終盤のドジャースは粘り強かった。先頭の6番キケ・ヘルナンデスのレフト前ヒットをきっかけに無死満塁のチャンスを作る。ここで、9番のラックスがセンターへの犠牲フライを放ち同点。一死1・3塁のチャンスで回ってきた大谷の第5打席は、スイングしたバットがキャッチャーのミットに当たり打撃妨害で出塁。
続くベッツのセンター犠牲フライでドジャーズが逆転に成功。このリードを7番手ブレイク・トライネンが抑え最終回は今季限りでFAとなる先発投手のウォーカー・ビューラーが三者凡退に抑えてドジャースが7対6で逆転勝ち。
ワールドシリーズ制覇が決まった試合での5点差逆転勝利は史上初。ドジャースが2020年の短縮シーズン以来のワールドチャンピオンに輝いた。
/
— SPOTV NOW JAPAN (@SPOTVNOW_JP) October 31, 2024
ドジャース
4年ぶり8度目のWS制覇!
\
MLB2024 ワールドシリーズ第5戦⚾️#ドジャース🆚#ヤンキース
大谷&山本が初出場で悲願の世界一!
ベッツの決勝犠牲フライで一時5点差を大逆転!#LADNYY #大谷翔平 #山本由伸#SPOTVNOWプレキャン#MLBライブ&見逃し配信を観るならSPOTVNOW! pic.twitter.com/eo5cdF0lSl
MVPはシリーズ5試合で20打数6安打4本塁打12打点の活躍を見せたフレディ・フリーマンが選ばれた。12打点はシリーズタイ記録。シリーズ記録となる6試合連続本塁打でチームの世界一に貢献した。
FREDDIE FREEMAN. NO DOUBT THE WORLD SERIES MVP. 👏 pic.twitter.com/D2FOtTQTIr
— theScore (@theScore) October 31, 2024
愛する家族の闘病や自身のケガで苦しんだ男が勝負強さを発揮してチームをワールドチャンピオンに導いた。
日本時間11月2日にはロサンゼルスで36年ぶりの優勝パレードが行われることも発表された。