ドジャースが3連勝で迎えた2024年のワールドシリーズ第4戦は、ヤンキースが逆転グランドスラムを含む3本塁打の空中戦で大量11得点を奪い大勝。シリーズの対戦成績を1勝3敗とした。
MLB2024 ワールドシリーズGAME4
ドジャース 4
ヤンキース 11
(@ヤンキースタジアム)
先発投手の駒不足からブルペンデーで臨んだドジャースだったが、ブルペン投手の出来が明暗を分けた。
3連勝でシリーズ制覇に王手をかけていたドジャースは初回、2番のムーキー・ベッツが2塁打で先制点のチャンスを作ると好調の3番フレディ・フリーマンが今シリーズ4試合連続ホームランとなる2ランを放って先制。
フリーマンは第1戦から4試合連続ホームラン。これで2021年のブレーブス時代に経験したワールドシリーズから数えて6試合連続となり、ワールドシリーズにおける連続試合ホームラン記録の新記録を樹立した。
このままドジャースが世界一になればフリーマンは、シリーズMVPを獲得する可能性が高いだろう。
Fred again #WorldSeries pic.twitter.com/emV7zfG7Ni
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SIX STRAIGHT WORLD SERIES GAMES WITH A HOME RUN
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HAS NEVER BEEN DONE BEFORE pic.twitter.com/IPOCt2pjDI
ところが一発のホームランが試合の流れを変えた。ホームでスイープ負けの屈辱だけは避けたいヤンキースは、3回二死満塁のチャンスに7番アンソニー・ボルピーがドジャース2番手のダニエル・ハドソンから逆転の満塁ホームランを放ち一気にゲームのモメンタムを引き寄せる。
その後、ドジャース打線も反撃に出た。8番ウィル・スミスのソロホームランで1点を返したあと、なおも無死1・2塁のチャンス。
ここでヤンキースの2番手ティム・ヒルがムーキー・ベッツ、フリーマンを二者連続で内野ゴロに打ち取ると、3番手クレイ・ホームズも4番テオスカー・ヘルナンデスを外野フライに打ち取りピンチを乗り切った。
ヤンキースは終盤の8回に1番グレイバー・トーレスの3ランなどで5得点を追加して3連敗から一矢を報いた。
左肩の負傷をおして「1番・DH」で出場した大谷翔平は、ショートフライ、センターフライで凡退した後の第3打席に初球をセンター前にはじき返して3試合ぶりの安打をマーク。
ただし、一打同点のチャンスで迎えた第4打席は空振り三振に倒れた。
一方、ここまで1安打で苦しんでいたア・リーグ本塁打王のアーロン・ジャッジは、8回にタイムリーを記録。ドジャースは眠っていた主砲を起こしてしまったかもしれない。明日からのジャッジの打席に注目だ。
負けたドジャースには3連勝している余裕がある。
ブルペンデーで敗れたとはいえロバーツ監督は、第2戦を最後に投げていないトライネン投手も含め「ブルペンの6人は調子もよく、休めたのでそれに関してはよかった。あすに向けて、自分たちがどういう状態かはよくわかっている」と話し、シリーズ全体を見据えた投手起用だったと明かした。
余裕の発言に思うが、明日のヤンキースはゲリット・コールが先発する。ドジャースは前回も6イニングを無失点に抑えられた。
左肩を負傷中の大谷は回復傾向にあるという報道があるが多くは期待できない以上、コール攻略は、大谷以外の左打者に期待したい。ドジャース投手陣の踏ん張りも大事なことは言うまでもない。
狭いヤンキースタジアムだが、今日のように一発(ホームラン)の被弾だけは避けたいところだ。