アーロン・ジャッジと大谷翔平というシーズン50本塁打以上のホ-ムラン王対決など話題豊富な決戦となったドジャース対ヤンキースの頂上対決は、第1戦から劇的な幕切れで決着した。
MLB2024 ワールドシリーズGAME1
ヤンキース 3
ドジャース 6
ドジャース対ヤンキースの東西名門対決になったMLB2024年のワールドシリーズは日本時間26日、ドジャースタジアムで開幕。
ヤンキースがエースのゲリット・コール、ドジャースがジャック・フラハティの先発で始まったGAME1は白熱した投手戦になった。
ゼロが続く均衡を破ったのはドジャースだった。5回、ポストシーズン15本塁打の6番キケ・ヘルナンデスが一死からライト右への三塁打でチャンスを作ると、ウィル・スミスのライト犠牲フライで先制。
しかし、ヤンキースも直後の6回、先頭の1番フアン・ソトがセンター前ヒットで出塁すると、一死からディビジョン・シリーズMVPのジャンカルロ・スタントンがレフトへ今ポストシーズン6本目のアーチを運んで2対1と逆転に成功。
ドジャースは1点を追う8回、大谷が第4打席でヤンキース3番手のトミー・ケインリーからライトフェンス直撃の二塁打(打球速度182キロ)を放つと相手の中継ミスの間に三塁へ進み反撃。三塁ベース上で大谷がチームを鼓舞する姿が印象的だった。
Shohei Ohtani's first career #WorldSeries hit goes for EXTRA BASES! pic.twitter.com/cGO1FoF5CW
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ここでヤンキースは守護神を投入してきたが、続くベッツがセンターへ犠飛を放ち大谷が同点のホームを踏んだ。
接戦のまま試合は延長に突入。ヤンキースは5番ジャズ・チザムが脚でかき回し、7番アンソニー・ボルピーの併殺崩れの間に1点を入れ勝ち越し。
試合はこのままでは終わらなかった。その裏に劇画のような展開が待っていた。
9月27日の試合で右足を捻挫。痛みをこらえて出場していた3番フレディ・フリーマンがムーキー・ベッツの申告敬遠のあと二死満塁から今ポストシーズン初アーチとなる逆転満弾を放つ。
劇的なサヨナラ勝ちでドジャースが頂上決戦初戦を制した。
IT'S GONE
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IT'S GONE
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IT'S GONE
FREDDIE FREEMAN #WALKOFF GRAND SLAM pic.twitter.com/LlVU1ZGyGx
Instant classic! The @Dodgers win Game 1 of the #WorldSeries! pic.twitter.com/iWtr2aawG9
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ワールドシリーズで逆転サヨナラ満塁本塁打は史上初らしい。ケガに苦しんだ男が大一番で大仕事をやってのけた。
大谷は「1番・DH」でスタメン出場。第1打席が大きなセンターフライ。この打球はデータサイト「Baseball Savant」によると、ヤンキースタジアムやエンゼルスタジアムなど30球団の本拠地のうち、4球場でホームランという大飛球だった。
第2打席は空振り三振、第3打席ショートゴロ、第4打席ライトフェンス直撃の二塁打、10回の第5打席はレフトフライで5打数1安打。
二塁打だけだったが、大谷らしい打球などもあって明日からも期待できる打席が多かった。大谷劇場に期待したい。
GAME2にはヤンキースが今季16勝を挙げた左腕カルロス・ロドン。ドジャースは山本由伸が先発する。