ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が28日(日本時間29日)、敵地ブルージェイズ戦の7回にアメリカン・リーグ記録に並ぶ61号2ランを放った。
MLB2022 ジャッジが61号本塁打
カナダの敵地でも観客全員がオール・ライズ(All Rise)
身長201cm・体重約130kg。2メートル超の巨漢が近代的な科学トレーニングで鍛えた強靭なカラダを使ってフルスイングすれば狭いドーム球場では簡単にスタンドインする。
61 years since 61.
— New York Yankees (@Yankees) September 29, 2022
Aaron Judge has written his name alongside Roger Maris in baseball's record books. pic.twitter.com/1V4Gums34C
これでジャッジは、1961年にロジャー・マリス(ヤンキース)がマークしたシーズン61本のアメリカン・リーグ記録に並んだ。
ステロイド疑惑のない選手が記録した、しかも低反発球になってリーグ本塁打数が激減している中での60本台は特筆すべきものがある。
ちなみに、日本時間29日終了時点でア・リーグの本塁打数の2位はマイク・トラウト(エンゼルス)らの37本。
ナショナルリーグでもカイル・シュワーバー(フィリーズ)の42本が1位。ピート・アロンソ(メッツ)の40本が2位。
MLB2020 AL HR数
ジャッジの60本台が突出しているのがわかる。
使用禁止薬物(ステロイド等)を使って筋力をアップさせて作った記録では2001年のバリー・ボンズの73本があるが、不正のない、または、発覚していない “シロ” な選手としては、1961年のロジャー・マリス以来61年ぶりだ。
優しい性格の「ジェントル・ジャイアント」
30歳のジャッジだが、これまで何度か取り上げた。生い立ちが複雑で、生後まもなく養子として、ともに教師であるパティとウェイン・ジャッジ夫妻に迎えられた。
その生い立ちが、ドラマのような背景もあって、多くの人が彼をサポートしてきた。
Aaron Judge gave his record-tying baseball to his mom 🥹❤️
— FOX Sports: MLB (@MLBONFOX) September 29, 2022
(via @MarlyRiveraESPN)pic.twitter.com/ikUEfo6YKo
A scene from a movie happening in real time pic.twitter.com/Wa2h6lN9P7
— Talkin' Yanks (@TalkinYanks) September 29, 2022
アメリカでは同じような生い立ちからアメフトのNFLで活躍して映画化された選手もいる。
「ジェントル・ジャイアント」(優しい巨人)というニックネームを持つ若者の伝説的なシーズンになるかもしれない。