MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

大谷翔平は大事をとって代打で出場 エンゼルスは3連敗

 

エンゼルスにとっては今季のカギを握る試練の6月になりそうだ。

 

MLB2022 エンゼルス3連敗

 

ブルペンが打たれ、エンゼルス痛い3連敗

この日、大谷翔平は前日に違和感のあった腰部の張りのため、大事をとってスタメンを外れた。

 

スターウォーズ・ナイト」と題した人気の恒例イベント。先着2万5000人に配布される首振り人形を求めて集まった4万4641人(チケット完売)の観衆はガッカリしたことだろう。

 

試合展開も新人右腕チェイス・シルセスが5回途中2失点で降板。

 

エンゼルスは5回にタイラー・ウェード内野手の今季1号ソロ本塁打で3対2と勝ち越したが、ブルペン陣がそのリードを守れず、同点の最終回にも守護神ライセル・イグレシアスが捕まって決勝点を許し、エンゼルスは、3連敗を喫してしまった。

 

大谷は代打で出場、外野手4人シフト

大谷は1点を追う9回2死から代打で途中出場。本塁打が出れば同点の場面で、4万人のスタンドは今日一番の盛り上がりを見せた。

 

 

ブルージェイズのモントーヨ監督は長打を警戒して珍しい外野手を4人にする戦術に出た。

 

大谷が打席に入る直前に二塁手エスピナルがライトフィールドの方へ走り、右翼線際を固める。それに伴い、正右翼手のヘルナンデスは右中間へ移動した。

 

結果は、相手の守護神ジョーダン・ロマノのカウント2-2から高めに外れるボール気味の155キロフォーシームに空振り三振でゲームセット。

 

最終スコアは3対4でエンゼルスが敗れ対ブルージェイズ4連戦に2連敗。前カードからは3連敗になった。

 

エンゼルスは試合後、ジョー・マドン監督が、欠場したアンソニー・レンドン内野手のIL(負傷者リスト)入りを認めた。

 

レンドンは26日(同27日)のブルージェイズ戦で手首に炎症が発生、MRI検査を受けたという。今季成績は41試合に出場し打率.242、5本塁打、23打点。

 

どのチームも40試合以上を消化して、負傷者が出てくる時期だ。

 

数試合を欠場していたテイラー・ウォードが「1番・DH」で復帰したが、4打数3三振で快打は出なかった。

 

6月戦線は強豪相手に厳しいエンゼルス

ここでも以前に触れたが6月は敵地でのア・リーグ東部地区首位ヤンキースとの3連戦を皮切りにフィリーズ3連戦。休みなしでレッドソックス4連戦、メッツ3連戦と13連戦を戦い、そのあとでドジャースとのインターリーグというハードなスケジュール。

 

その結果、下手すれば大きく負け越し、4月と5月の貯金を全部使ってしまう可能性も十分考えられる。

 

MLB30球団中、チーム防御率で19位のブルペン陣の踏ん張りに期待したい。野手も大谷を休ませて「DH枠」を交代で使って体力に負担を掛けないような工夫も必要かもしれない。

 

エンゼルスにとっては正念場の季節がやってくる。