現地24日(日本時間25日)、エンゼルスは先発ノア・シンダーガードが8回1失点のハイクォリティースタートでレンジャーズを5対3で下して3連勝した。
MLB2022 “雷神”が前回の雪辱
前回の先発登板ではレンジャーズ戦相手に1回も持たずに今季最悪の6失点だったシンダーガードだったが、この日は初回から低めにシンカーやカーブ、チェンジアップなどの変化球を丁寧に投げ分けるピッチングを披露。
ブランドン・マーシュ外野手がレフトのフェンス際でホームラン性の大飛球を好捕するファインプレーなどもあって4回まで12人の打者を抑えるパーフェクトな内容だった。
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— Bally Sports West (@BallySportWest) May 25, 2022
その後もシンダーガードは5回に連続単打を許して得点圏に走者を背負ったぐらいで、8回に先頭のジョナ・ハイム捕手にソロ本塁打を浴びる1失点を除くと制球力が冴えた危なげないマウンドだった。
奪三振は5しかなく、以前のような剛速球でねじ伏せる投球ではなく、制球良く早めに追い込んで低めに球を動かすスタイルで、ゴロアウトの山を築いた。
この日は8回を投げきって今季は38イニングで27奪三振だから9イニング換算のK/9は6.39、奪三振率17.3%。フォーシームの球威は肘にメスを入れる前ほどではないものの手術から順調に回復していることを感じさせる内容だ。
とりあえず今季は無理をすることなく年間160~170イニングぐらいに抑えて来季以降の剛腕復活に期待したい。
試合は4回にエンゼルスが連続ヒットと相手のミスなどで一挙に4点を挙げ、5回にはジャレッド・ウォルシュ一塁手の9号ソロ本塁打で追加点。チーム全体で12安打と好調だ。
先発陣もマイケル・ロレンゼンが6回失点0で5勝目、パトリック・サンドバルが7.1回失点1で3勝目と好投が続き、この日のシンダーガードも快投。
ここまでは投打ともに好調でブルペンのチーム防御率がMLB18位と悪いのが心配なぐらいだ。
3試合連続の「1番・DH」での起用となった大谷は、2打数ノーヒットながら2四死球で2度出塁している。(そろそろテイラー・ウォードが戻ってきそう)
これで今季の打率.256、出塁率.319、長打率.459、OPS.778となっている。
9回に登板したアーロン・ループ投手が2失点したのが心配だが、最後は守護神ライセル・イグレシアス投手がリードを守り切り、11セーブ目をマークした。
連勝を3に伸ばしたエンゼルスだが、同地区首位の強豪アストロズもガーディアンズに勝っているので相変わらず1ゲーム差の2位は変わらない。