エンゼルスの大谷翔平は8日(日本時間9日)、本拠地のロイヤルズ戦に「2番・指名打者」で先発出場。初回の第1打席で超特大の先制17号2ランを放った。
大谷翔平NEWS
ロイヤルズ 1
エンゼルス 8
大谷翔平の相手の出鼻をくじくような先制弾は、右中間の最深部に届く滞空時間6.9秒のムーンショットだった。
この日はチーム合計5本の本塁打でロイヤルズに8対1で快勝。エンゼルス先発左腕のアンドリュー・ヒーニーも6回を投げ切って1失点、7奪三振の好投で4勝目を飾った。
19年以降に左打者が左腕から放った本塁打としては、3位タイの飛距離
先日のマリナーズで花巻東高の先輩・菊池雄星から放った16号も第1打席だった。その後の試合では、申告敬遠など1試合3四球を2試合連続で食らうなど、勝負してもらえない打席が続いていただけにトップニュースを飾るようなインパクトのある一打だった。
相手の若手左腕クリス・バビックの真ん中に入るチェンジアップを捉えた打球は、打ち出し角度31度の理想的なバレルゾーンに入った打球角で、打球速度112マイル(約180.2キロ)だからどこまでも飛んでいくはずだ。
飛距離470フィート(約143.3メートル)という自己最長記録を更新。それはもう各メディアの大好物ネタで、MLB公式サイトのヘッドラインはもちろん各メディアが一斉に取り上げた。
470 FEET‼️ 🚀111.7 MPH‼️💣#WeBelieve I @Angels pic.twitter.com/QMdbjx9wdZ
— Bally Sports West (@BallySportWest) June 9, 2021
大谷の17号本塁打は、スタットキャストが導入された2015年以降では、球団史上5番目となる特大アーチ。これより大きな本塁打は、いずれもマイク・トラウトが放ったものだ。
①486ft、マイク・トラウト (Sept. 5, 2019)
②477ft、マイク・トラウト (July 8, 2015)
③473ft、マイク・トラウト (May 18, 2019)
④471ft、マイク・トラウト (July 12, 2019)
⑤470ft、大谷翔平 (Jun 8, 2021)
しかも、2019年以降に左打者が左腕から放った本塁打としては、3位タイの飛距離だ。
大谷は2回の第2打席でも右中間二塁打を放ち、3打数2安打、2打点、1四球で打率は.261、OPS.952にアップした。
本塁打17本はブルージェイズのゲレーロJr.、ブレーブスのアクーニャJr.に1本差。打点44はメジャー7位。OPSは同6位。
二刀流の大谷だが、次回登板は11日(日本時間12日)のビジターとして乗り込むインターリーグ戦のダイヤモンドバックス戦に決まっている。
マイルハイに位置する(ボールが良く飛ぶ)スタジアムだけに被弾が怖い部分もあるが、大谷の場合、打者としての一発も楽しみだ。できるだけ投打で同時出場させてほしい。