MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

大谷翔平、投手部門で5位、打者でも本塁打数リーグ1位タイ

大谷翔平を見ていると元気になる。世界中でウイルスが蔓延し、メディアがその恐怖をあおり暗いニュースが続く中で、強者たちが集まるビッグリーグから明るいニュースを提供してくれている大谷の姿には感動しかない。

 

GAME DAY きょうの大谷翔平

 

ここまで開幕から全試合に出場している。「打って、投げて、走って」、その野球(仕事)に真剣に取り組む姿に、日本人の誇りのようなものを感じる。個人的な感想だが、優秀な民族であることを世界にアピールしてくれているようにも感じる。

 

 

105年ぶり、まさに世紀のヒーロー

 

前日11日(同12日)は、7回を投げ切って1失点、11奪三振の快投を演じた。そして、次の日も「1番打者」として出場。

 

MLBスタッツによると、先発登板した選手が次の試合にリードオフマンとして出場するのは、1916年7月25、26日のレイ・コールドウェル以来、実に105年ぶりらしい。

 

メジャー2度目の「1番打者」は、2020年9月2日(同3日)のパドレス戦以来、約8か月ぶり。結果は4打数ノーヒット、2三振に終わったが、ジョー・マドン監督は「疲れが溜まっていたのかもしれない」との見方を示し、前日を振り返り「昨夜のパフォーマンスを上回るのは難しい」と理解を示した。

 

当然だろう、登板日の前日は理解できても、さすがに投打で同時出場した次の日は、休養日だろう。

 

トラウト、フレッチャー、アップトンらのレギュラー組は休養日だった。20連戦ぐらい平気で続くスケジュールで、戦力を落とすことなく効果的に選手を休ませるのも現場の指揮官の大事な采配だが、レンドンが故障中で、同地区ライバル相手に打線は春のオープン戦を見ているような貧相なラインナップだった。

 

こんな時にプーホルスをDFAしないで残しておけばよかったのだが、そこのところは監督よりもGM権限になるので、先発、ブルペンなどの投手陣の編成も含めてGMの能力が大きく結果を左右した典型的な例かも知れない。エンゼルスは地区最下位で、今季最多タイの借金4になった。

 

疲れが出て打率は下降気味、与四球率も改善の余地がある

 

大谷の個人成績が凄い。打撃部門では、本塁打数でア・リーグのトップタイ。打点で同9位タイ。盗塁数で5位タイ。

 

ただ、全試合出場からくる疲れが出ているのは事実で、打率は.257と下降気味。最近の15試合では打率.220、OPS.739と悪い。とくに直近7試合ではOPS.658と顕著に低下していることが分かる。

 

投手部門でも防御率2.10規定投球回数には達していないもののリーグ5位奪三振40は同19位。奪三振率14.03はシェーン・ビーバー(インディアンス)の13.91、タイラー・グラスノー(レイズ)の13.68、ゲリット・コール(ヤンキース)の13.33を上回っている。

 

ただ、投手部門でも与四球率7.01は今後改善の余地があるスタッツだ。

 

数字が名選手を作るというが、今季の大谷は、故障がなければ、歴史的なシーズンになる。