フラッグディール・トレード情報
今季からトレードデッドラインが7月末に一本化されたMLB。それによってオールスターブレイク後の5~10試合が極めて重要な試合になってくる。
日本時間7月19日現在で各球団が7~8試合を消化しているので今週末あたりがそのリミットになり、10月のポストシーズンを見据えた補強をする「買い手」になるのか、来季以降の編成を考えた「売り手」にまわるのか、各球団のスタンスが鮮明化する。
さほどインパクトのない小さな動きはすでに始まっている。フィリーズがFAでベテラン左腕ドリュー・スマイリーと契約した。スマイリーは、6月20日にDFAとなり、25日にFA。7月1日にブルワーズとマイナー契約を結んだが18日にFAになっていた。
17年のマリナーズ時代にトミー・ジョン手術を受け、マリナーズでは登板機会がなく、その年の12月にノンテンダーFAになっていた。今季は13試合で9試合に先発、1勝5敗、防御率8.42。左腕のローテーション投手がいないフィリーズが、バウンスバックに期待して保険を掛けたのかもしれない。
ここではその「買い手」「売り手」球団をそのリミットを前に検討してみた。加えて、トレード市場に名前の出ている選手たちを紹介したい。
第2弾ではナ・リーグの球団を見ていきたい。
【ナショナル リーグ】
▶「売り手」球団
メッツ・・・ザック・ウィラー(SP)、トッド・フレイジャー(3B)
▶「買い手」球団
ブルワーズ
【どちらになるか微妙】
パイレーツ
レッズ・・・ヤシエル・プイーグ(OF)
ダイヤモンドバックス・・・グレッグ・ホランド(RP)、アダム・ジョーンズ(OF)
ジャイアンツ・・・マディソン・バムガーナー(SP)、ウィル・スミス(RP)
パドレス・・・カービー・イエーツ
中部地区は今季も激戦なので地区4位のパイレーツ、最下位のレッズでもワイルドカード(WC)の可能性がある。
東部地区もナショナルズは2位だが、貯金が7もあってWC1位。西部地区のジャイアンツは最下位の位置から後半戦6連勝でWC争いに可能性が出てきた。
したがって話題のバムガーナー投手もジャイアンツがWCまで2.5差という状況なので、この調子で快進撃が続くとポストシーズンに強いだけに残留する可能性が出てきた。移籍先としてはヤンキース、アストロズ、ツインズ。
同じくジャイアンツのウィル・スミス投手もどうなるのか?ジョーダン・ヒックスがトミー・ジョン手術を受けたためクローザーを物色中のカージナルスがフィットしそうな気がするが、もう少し時間がかかりそうだ。
ナ・リーグは独走しているドジャース以外は、WC争いだか、最下位のパドレスも可能性が残っている。