ボストンマラソンとレッドソックス
世界中の市民ランナーが「一生に一度は走ってみたい大会」として憧れるボストンマラソン。
今年、前回王者として挑んだ川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)は2時間15分29秒(速報値)で17位。 日本人最高位は井上大仁(MHPS)で、2時間11分53秒(速報値)の12位だった。
1897年に第1回が開催さたボストンマラソンは、世界でもっとも長い歴史と伝統を誇るマラソン大会。
ボストン郊外のホプキントンをスタート、ボストン市街へ向けて走る片道コース。35キロ付近に有名な「ハート・ブレイク・ヒル(心臓破りの坂)」があるが、全体としては下りが中心。後半の細かな上り坂を走りきれば、ゴールまでは一気に下る好タイムが出るコースらしい。
世界規模のマラソン大会としては初めて、女子ランナーの参加や車いすでの参加を認めたことでも知られている。
また、ランナーのエントリーに際し、性別および年齢に応じた標準タイムの条件が定められていることも、ボストンマラソン特有のコースや長い歴史に並ぶ、大きな特徴となっている。
日本人では、瀬古利彦が2回優勝(1981年・1987年)。その他にも日本マラソン界に輝く公原健二らレジェンドたちが優勝している。
BOSTON STRONG
「ボストン ストロング」4月15日を忘れない!
2013年には、ゴールライン付近に爆弾が置かれ悲惨なテロ事件で3人が死亡した。
毎年4月の第3月曜日は、マサチューセッツ州では「ペイトリオッツ・デー(愛国者の日)」として、州の祝日と定められています。
歴史的には、1775年4月19日に米独立戦争が始まったことを記念する祝日であり、ボストンマラソンは、毎年ペイトリオッツ・デーを記念した、ボストン市民にとっては「春の訪れ」を寿ぐ行事のひとつになっています。
「ペイトリオッツ・デー」のレッドソックス戦は、毎年、午前11時に試合が始められることが伝統となっています。
1年に2,430試合あるメジャーリーグの試合(ポストシーズンは除く)の中でも、午前中に試合が始められるのは、ボストンの「Patriots Day Game」だけ。
Wishing good luck to all the #BostonMarathon runners today! 💛💙 pic.twitter.com/riXAyapODh
— Boston Red Sox (@RedSox) 2019年4月15日
なぜ、この試合だけが朝に始められるのかというと、それは、ボストンマラソンで、フェンウェイパークの近くを通過するランナーたちを試合後に見てもらうためです。
そんな日にあのテロ事件は起きました。
あの年、レッドソックスは「ボストン ストロング」を合言葉に戦った。夏以降の快進撃で、2012年の最下位からワールドシリーズを制した。田澤純一がセットアッパー、上原浩治がクローザーとして世界一に貢献した。