首位から最下位までが5.5ゲーム差にひしめくナ・リーグ西部地区で首位に立つダイヤモンドバックス(Dバックス)。そのDバックスに移籍したリリーバー平野佳寿投手が大活躍している。
34歳の“オールドルーキー”が大活躍
平野は14日(日本時間15日)、本拠地メッツ戦に2番手で登板して1イニングを無失点に抑えた。これで18試合連続無失点だ。
テレビでも中継されて、そのピッチングをライブで観戦したが、腕が良く振れている印象が強かった。19球を投じたが、メジャーの審判はくせが強いので、観ていて首をかしげたくなるシーンもあった。それでも物怖じせず、堂々と空振りで切って取ったから誰にも文句を言わせない圧倒的なマウンドだった。
平野は、1点リードの7回にマウンドに上がった。今季33試合に登板しているが7回の登板が一番多い。「SU=セットアッパー」という試合の終盤に出てきてクローザーにつなぐ重要なポジションだ。
先頭のバティスタには3球連続ボールが先行したが、日本でもクローザーを任せれて修羅場を凌いできた平野は落ち着いたものだった。
結局、フルカウントからのスプリットで空振り三振。続くスミスもスプリットで二ゴロに抑えると、メソラコには粘られたものの、9球目のスプリットで空振りの三振に仕留めた。
最速は92.5マイル。2三振を奪った決め球のスプリットは82.2マイルと84.9マイルだった。アウトローに球を集める制球の良さと、高めに投げ込んでファウルでカウントを整える4シームの威力が効いていた。
5月6日(同7日)のアストロズ戦から1か月以上、失点をしていないのも理解できる内容だった。
これで、13ホールド、防御率1.50、WHIP0.90。
標高が高いマイルハイに位置し、平地よりボールが9%も飛ぶという打者有利の球場を本拠地としながらも被本塁打2、被打率0.176という好成績だ。
34歳の“オールドルーキー”の活躍は、オールスター級といえるだろう。
A good update on #Bs2018 reliever Yoshihisa Hirano. they said 8 teams were interested in him, now we can see why. @yokorick @OakBsblTweets #NPBeng #dbacks @longballgirlhttps://t.co/ZMkNmiaObW
— Graveyard Baseball (@GraveyardBall) 2018年6月15日