MLB契約情報
17年オフは1740万ドル(約19億8000万円)に設定されたクオリファイング・オファー(QO)。MLB30球団がワールドシリーズ終了から5日後までに提示することになっているが、今オフは6球団が9選手に提示した。
- アレックス・カッブ(レイズ)
- カルロス・サンタナ(インディアンス)
- エリック・ホズマー(ロイヤルズ)
- マイク・ムスターカス(ロイヤルズ)
- ロレンゾ・ケイン(ロイヤルズ)
- ジェイク・アリエッタ(カブス)
- ウェイド・デービス(カブス)
- ランス・リン(カージナルス)
- グレッグ・ホランド(ロッキーズ)
これらの選手たちは、10日以内(昨年は14日以内)に受け入れるか、拒否するかを決めなければならない。ちなみに、15年は岩隈久志など20人、16年は、今季のポストシーズンでも活躍したドジャースのケンリー・ジャンセン投手、ジャスティン・ターナー三塁手ら10人にこのオファーが提示された。
▲昨年QOを提示されたJ.ターナー
NFLやNBAでは以前からあった制度だが、MLBでは12年から施行され、この制度が始まった当初は、上位125選手の平均額という事で割安感があり、しかも1年契約という短い契約期間などの規定で、提示された全ての選手が拒否して複数年の有利な条件で交渉する場合が多かった。
しかし、QO拒否選手には、獲得した場合にドラフト指名権を失うという“足かせ”などがあり、QOを拒否した場合に、FA市場での価値が下がるなどの影響があるため、最近では数人がQOを受け入れている。
昨年オフの難航した新労使協定で、以前にもまして複雑になったQOだが、シーズン中に移籍した選手は、QO対象外となるため、ダルビッシュ有、J.D.マルティネス、ジェイ・ブルースなどは該当外になる。