MLB公式ウェブサイトが報じたところによればメジャーリーグ(MLB)のマリナーズは28日、ジャック・ズレンシック・ゼネラルマネジャー(GM)を解任したと発表した。
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後任探しはこれからで、当分はアシスタントGM候補の選択は始まっていて、チーム内部ではジェフ・キングストン・アシスタントマネージャー(AGM)などの内部昇格もあるという報道があった。
ケビン・マザー社長は10月の初めには新しいGMを決定したい意向。上記のキングストンAGM以外にもGM職の経験がある人物との契約をのぞんでいて、すでに前ロッキーズGMでレッドソックスのGM候補としても名前が挙がっているダン・オダウド氏にマリナーズ幹部がコンタクトしたとの情報もあります。
ズレンシック氏は2008年よりマリナーズでGMを務めていたが、ズレンシックGMになってからのFA補強は、今季のネルソン・クルーズが成功例で、ロビンソン・カノーの長期契約についても疑問符が付けられ成果が少なかったという評価です。
トレードではマイケル・ピネダを放出。若手有望株のヘスス・モンテロを獲得しましたが、ピネダの活躍を見ればマリナーズファンは、がっかりしたことでしょう。
■遅すぎた解任という見方もある
マリナーズは、メジャー記録に並ぶシーズン116勝を挙げて3度目の地区王者になった2001年以来、プレイオフに進出していません。昨年、あと一歩まで迫り13年ぶりのプレイオフかと思わせました。
そんな事もあって、今季は期待されていましたが、結果は大きく負け越していつもの定位置(4位)に留まっています。
昨年のロイヤルズ(NL中地区)の躍進。あれだけ低迷していたシカゴ・カブス、NYメッツも久しぶりのプレイオフに進出が見えている状況。ALでは、東地区のブルージェイズ、同地区のアストロズなど地区優勝しそうな勢いです。
こうしたライバルチームたちの躍進を考えれば、シーズン前の期待が大きかっただけにズレンシックGMの解任劇は、当然の結果という見方が支配的です。