ウェーバーをクリア、全ての球団とのトレード交渉が可能に
スポーツ専門局ESPNのベテラン記者バスター・オルニー氏がTwitterで、サンディエゴ・パドレスのジェームズ・シールズがウェーバーをクリアしたことを伝えている。
完全にウェーバーをクリアしたということで、パドレスは残りの全球団とシールズのトレード交渉ができることになった。
パドレスはナ・リーグ西地区で現在4位(53勝60敗)。微かな望みだったワイルドカード争いでもワイルドカード暫定2位のカブスと10.5ゲーム差が開いた状況だ。
こうした状況で、チームはポストシーズン進出を諦めたのか、「売り手」に回ったものと判断できる。
33歳のシールズは、オフに4年7500万ドル+1年チームオプションという内容でパドレスと契約した。
そのため、これからシールズを獲得するチームは、最低でも3年4500万ドルを準備する必要があることになる。
シールズは今季、ここまで146.1回を投げて防御率3.75、8勝4敗、WHIP1.29という成績。悪くはない数字だが費用対効果から考えると物足りない数字という評価をパドレスがしたのかもしれない。
運や守備力の影響を排除した投手の純粋な能力をはかるための指標であるFIP(与四球と被本塁打をベースに算出)でも4.21と防御率よりも悪い数字です。
さて、どのチームがオファーを出すのか?
ヤンキースは、スターターのマイケル・ピネダをグレード1の右前腕部の損傷ででDL入りさせた。復帰までの期間は不明だが、今季前半に同様の故障をしたアンドリュー・ミラーは約1ヶ月の離脱だった。
リリーフ投手より先発投手は1試合当たりの負担が大きく、元の状態に戻すのに時間がかかるという見方もあり、それ以上の離脱になるかもしれない。
そうしたことから先発陣のコマ不足のヤンキースあたりが、水面下でシールズ獲得の工作にでることは予想される。MLBは8月31日のデッドラインまで目が離せない。
記事参考:
http://baseball.information0.com/major-baseball/james-shields-cleared-waivers/