バックスクリーン3連発
あれから30年です。近鉄バッファローズのファンだったので、当時は全く関心なかったのですが、今となれば懐かしい球史に残るひとコマですね。
1985年4月17日。阪神甲子園球場で行われた阪神タイガースと読売ジャイアンツ(以下巨人)の試合。
7回裏の攻撃で、阪神打線の3番ランディ・バース、4番掛布雅之、5番岡田彰布が、当時、巨人の槙原寛己投手が投げた6球の間に、3者連続でバックスクリーンへ本塁打を放った。これは阪神ファンの間では「伝説の3連発」とも呼ばれている。
この3連発、厳密にいうと掛布の本塁打はバックスクリーンレフト側横のスタンドに入ったため掛布は当時、バックスクリーンの広告を協賛していたカネボウ化粧品提供による賞金をもらい損ねているらしい(笑)
3者連続本塁打という記録は、阪神(前身の大阪タイガースも含む)では過去通算9回あるということですが、伝統のライバル対決で広い甲子園球場の同じ方向、かつ一番飛距離が必要なバックスクリーンへ、しかもクリーンアップの3連発というのは、インパクトが強すぎて阪神ファンでなくとも「バックスクリーン3連発」といえば、これを思い浮かべる野球ファンは少なくない。
あれから30年。昨日の「巨人@阪神戦」にバースがゲストで登場してました。阪神百貨店でもイベントがあったとか。あとからふり返ると阪神21年ぶりのリーグ優勝と初の日本一! 阪神百貨店も稼がして貰ったからわけだ。
この年は、クリーンナップ3人で129本の本塁打
- バース 54本 打率.350 打点134 OBP.428 SLG.718 OPS1.146
- 掛布 40本 打率.300 打点108 OBP.415 SLG.603 OPS1.017
- 岡田 35本 打率.342 打点108 OBP.421 SLG.636 OPS1.057
ほかに、真弓も34本塁打。阪神は、この年219本塁打をマークしている。
その試合で、巨人もあわや3連発・・・
槇原は阪神キラーだった!
巨人ファンのために付け加えると、その試合で9回、追いすがる巨人が阪神・福間納投手からクロマティ、原辰徳の連続ホームランで2点を返し、続く中畑清も代わった中西清起からホームラン性のファウルを放ち、あわやと思わせるシーンもあったとか!(しかし、中西が何とか抑えてプロ初セーブを記録した)
3連発を喰らった槙原投手の名誉のために書き加えると、阪神戦は通算成績38勝10敗(その他の4球団には121勝118敗)と一番の得意球団であった(初先発で延長10回完封勝利も甲子園での阪神戦で記録した)。
※この記事は4月18日の再ポストです。