育ててくれた高知から野球人生を再スタート
MLBテキサス・レンジャーズを自由契約となっていた藤川球児は1日、公式ブログで自身の今後について発表。
それによれば古巣の阪神ではなく、四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスでプレーすることを明かした。
藤川は自身のブログで、『志』というタイトルで記事を更新。
「高知ファイティングドッグスでプレーすることになりました」と報告した。
決断に至るまでの苦悩を語った藤川は、「メジャーリーグでプレーして欲しいという別の球団からのオファーを頂きました」とメジャー球団からのオファーもあったことを激白。
それでも、藤川を“帰郷”へと導いたのは、リハビリ期間中に覚えた「投げる喜び」だったという。
2年前にトミー・ジョン手術を受け、長く苦しい孤独な戦いを強いられた藤川は、
「今まで当然の様にボールを毎日投げられていたのに投げられない。たった5m投げられる様になって喜んでました」と当時の心境を振り返り、「その距離が少しずつ伸びるにつれて僕の考え方も変わっていきました。元気になったらとにかく投げる喜びを1番に感じられる場所で腕を振りたい。必要とされる場所で投げたい。そして家族と一緒に居たい」
と徐々に自身の想いに変化が起きていたという。
藤川は2012年以来、3年ぶりの日本球界復帰。米大リーグでは13、14年にカブス、15年はレンジャーズで通算29試合に登板、1勝1敗2セーブを挙げていた。
実質的には、表舞台からの引退ともとれる今回の決断。プロ選手の場合、引き際というのは難しいですね。