満塁アーチで逆転!ドラマチック劇場
エンディングはコウジ が登場してドラマに幕を引く
Detroit Tigers 2
Boston Red Sox 5
◇American League Championship Series GAME6
◇ボストン、フェンウェイ・パーク
ボストン市民の願いを乗せた打球がグリーンモンスターを越える。ワールドシーリーズにつながる逆転のグランドスラム! ボストンの夜空に、市民の心に花火を打ち上げた。
ボストン・レッドソックスとデトロイト・タイガースのALCS第六戦は、6回にタイガースの主砲マルティネスが逆転の2点タイムリー。
7回、今度はレッドソックスのビクトリーノが満塁逆転ホームランを放つ。そして最後に、ボストンドラマチック劇場に幕を下ろす男、ファイアーマン上原登場!
3万8823人のスタンドが揺れる
大きな「コウジ・コール」に迎えられて上原が登場。打者に背を向けてセンター方向に15秒間、気持ちの高まりをマウンド後方で抑える上原。見ているこちらも震えが来る。
5対2でリードした場面。打者有利といわれるフェンウェイパークで3点差はセーフティリードではない。
それでも、やってのけた。
先頭打者6番アビラを3球三振(ポストシーズン12個目)。左打者の外角低めに落ちるスプリッター。
7番インファンテ。相手も必死で2球目をセーフティーバンド。しかし、ピッチャーゴロ。2アウト。
8番は二遊間の内安打。
9番、きょう2安打のイグレシアス。2ストライクと追い込んで4球目、右打者の外側。コース、角度とも文句なしの制球されたスプリッターで空振りの三振に仕留めた。
ボストン・レッドソックスは6年ぶり13回目のリーグ優勝。
ベースボールは、投手力。とくに近代野球は、スターター、リリーバーといった継投策がチームの浮沈を握る勝利への重要なファクターだ。今季のレッドソックスは田澤、上原らのリリーバーが輝き、リーグ制覇の栄冠を得たといえる。
次はワールドシリーズ。ナショナルリーグの覇者はセントルイス・カージナルス。第1戦はボストンのフェンウェイパークからだ。
ボストンとセントルイスのWシリーズ対戦成績
①1946 4勝3敗 セントルイス優勝
②1967 4勝3敗 セントルイス優勝
③2004 4勝0敗 ボストン優勝