MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

「10倍返しだ」上原浩治!日本人リリーバーが躍動!

MLBアメリカンリーグ

MLB2013

 

8回の田澤純一から9回上原浩治勝利の方程式

 

海の向こうで世界のトップクラスの選手たちがしのぎを削る舞台で、日本人がゲームの一番大切なシーンで、勝利を託されて登場します。頼もしい。感動します。

 

たまたま通りがかった繁華街のデンキ店のテレビの前にもたくさんの人たちが足を止めて息を殺して見ていました。

 

上原、田澤の両投手が所属するボストン・レッドソックスア・リーグのディビジョンシリーズを勝ち上がりチャンピオンシップにコマを進めた。5年ぶり10回目。

 

4試合連続で登板した田澤純一。きっちりと最後につなぐナイス・ホールドの連続。その後を上原は8回に1人、イニングを跨いで9回3人の打者を討ち取った。日本人セットアッパーの見事な活躍。

 

さすがの上原も昨日のことが頭にあったのか、先頭打者の1球目にワンバン。最後の4番ロンゴリアにも3球目に力が入ってワンバン。4球目に抜けた球がロンゴリアの頭に当たりそうなコースに外れた。

 

でも最後は“伝家の宝刀”スプリッターが低めに決まり空振りの三振に討ちとった。見ているこちらも力の入った13球だった。

 

クローザー上原浩治にはレンジャース時代に悔しい経験がある。

 

2011年。ポストシーズンをメンバーの一人として勝ち抜いたが、ロンゴリアにホームランを浴びたのをきっかけにホームランを連発して打たれ、チームがワールドシリーズに進出したにもかかわらずチームのロースターから外された経験がある。

 

今回のシリーズでも、きのうの試合で6月30日以来のサヨナラ弾を浴びて敗戦投手に。でもレンジャーズの中継ぎ時代と違いレッドソックスの守護神としてチームを支えてきた上原の信頼は揺るがなかった。

 

そして今日。その悔しい思いを、あの時ホームランを打たれたロンゴリアを三振に討ち取った。

 

上原・田澤のレッドソックスは、アスレティックスとタイガースの勝者とワールドシリーズ進出を争う次のステージを戦う。

 

「BOSTON STRONG」雑草魂で投げ込め上原浩治