MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

MLB2022 メッツのフラッグディール・トレード情報

 

最終日に30件近いトレード移籍が成立したMLB2022年シーズンのフラッグディール・トレード情報を気になるチームに絞って紹介していきたい。

 

 

フラッグディール・トレード情報

 

オーナーが変わって大型補強によるチーム強化が実りつつあるニューヨーク・メッツ

 

ブルペン補強

 

その大金を投資するスタイルが好きか嫌いかは別として、この夏もカブスからマイケル・ギブンズ投手(救援右腕)を獲得するなど、それなりの動きを見せた。

 

このトレードでは対価としてマイナー右腕サウル・ゴンザレスを差し出した。

 

さらに、ホセ・アクーニャ、ヘクター・ロドリゲスという2人のマイナーリーガーをレッズへ放出し、タイラー・ネークイン外野手とフィリップ・ディール投手の2選手を獲得した。


31歳のネークインは昨季自己最多の19本塁打、70打点を記録した強打の外野手。28歳のディールはメジャー通算21試合に登板しているリリーフ左腕。

 

 

今年こそ地区優勝ぐらいはしたいメッツ

 

野手では、ここでも紹介したダニエル・ボーゲルバックをパイレーツから獲得。

 

個人的にはマリナーズのプロスペクトだった頃の印象が強いボーゲルバックだが、2019年には自己最多の30本塁打をマークした長距離砲だ。

 

左投手を苦手としているものの対右投手には今季も打率.260、12本塁打、27打点、OPS.897の好成績を残している。

 

メッツでは、ピート・アロンソの後を打つ指名打者(DH)として起用されている。本来は一塁手で、正一塁手アロンソを休ませるときの交代要員としての起用も考えられる。

 

パイレーツには26歳の救援右腕コリン・ホルダーマンを差し出した。5月にメジャーデビューした投手だ。

 

最終日には、J.D.デービス(三塁手/外野手)、トーマス・ザプッキー(先発左腕)、ニック・ズワック(マイナー左腕)、カーソン・セイモアー(マイナー右腕)を放出してジャイアンツからダリン・ラフ一塁手/外野手)を獲得。

 

1対4の大型トレードに見えるが、デービスは本塁打5、OPS.691と不調で対価としては見合わずマイナー数人をつけて放出した印象を受けるトレードだった。

 

ラフはフィリーズでプレーした2016年を最後にアメリカを離れ、2017年からの3年間はKBO韓国プロ野球)のサムスン・ライオンズでプレーしていた。

 

サムスンでは3年連続100打点をマークするなど活躍。アメリカに戻ってきた2年前のスプリング・トレーニングではマイナー契約の招待選手という立場からロースター入りを果たし、2020年は40試合でOPS.887、21年は117試合でOPS.904と結果を出して35歳にして2年契約を勝ち取った。

 

内外野をまもった経験があるが、彼も本来は一塁手で左投手に強く、右に強いボーゲルバックと2プラトーンで起用し、アロンソ指名打者として起用するパターンも考えられる。

 

ただ、今季は本塁打11、OPS.704と結果を出しておらず、控えの野手的な存在で、アロンソなどを休ませるためのユーティリティだろう。

 

ここまで東部地区でブレーブスを抑えて首位を走るメッツ。昨年も一時は地区首位だったが最終順位は3位。

 

2015年の地区優勝、16年のプレーオフ進出以来、ポストシーズンから遠ざかっているだけに今季は最低でも地区優勝はしたいところだ。

 

 

 

 

MLB2022 ブレーブスのフラッグディール・トレード情報

 

夏のトレード・デッドラインが過ぎてメディアによっては、この夏の「勝ち組」や「負け組」みたいな評価をしているものもあるが、シーズンが終わるまでそれは分からないだろう。いや、答えはもっと先かもしれない。

 

移籍後にチームにインパクトを与えるような活躍をする選手もいれば、期待外れに終わるパターンもある。有名選手との交換で移籍してきたプロスペクトたちが、数年後に花を咲かせる場合もあるからだ。

 

 

フラッグディール・トレード情報

 

 

最終日に30件近いトレード移籍が成立したMLB2022年シーズンのフラッグディール・トレード情報を気になるチームに絞って紹介していきたい。

 

アトランタ・ブレーブス

 

昨年のワールドチャンピオンであるアトランタ・ブレーブスは現地8月5日終了時点で首位のメッツと3.5ゲーム差の東部地区2位。

 

デッドラインの最終日にブルペンを強化。ジェシーチャベス(救援右腕)とタッカー・デービッドソン(先発左腕)を放出してエンゼルスからライセル・イグレシアス(救援右腕)を獲得した。

 

イグレシアスだから、前半戦のスタッツを見ても本当に補強になっているのか疑問が残る。

 

しかもイグレシアスの残りの3年分4800万ドルもブレーブスが負担。その分、対価はデービッドソンぐらい(チャベスは付け足し)で控えめだったが、金銭面の負担が減ったエンゼルスの方が得をしたようなトレードだった。

 

ブルペンの編成は、左腕ウィル・スミスアストロズに放出して先発右腕ジェイク・オドリッジを獲得。

 

オドリッジの獲得で、MLB全体12位の先発陣を強化したようだが、ウィル・スミス防御率4.35)よりジェイク・オドリッジ防御率3.75)の方がスタッツだけを見ると得のような気がする。

 

ただし、オドリッジは今季800万ドル、来季は650万ドルのプレーヤーオプション(バイアウト325万ドル)で半年だけのレンタル移籍。

 

先発登板が12試合だけで60イニングしか投げてないので、何もなければ疲労がたまる夏場に力を発揮するかもしれない。

 

打線には大きな変更はなく、控えの外野手としてタイガースからロビー・グロスマンをトレードで獲得。グロスマンは10年目の外野手でスイッチヒッター

 

ほかには内外野を守れるエイーレ・アドリアンナショナルズからトレードで獲得。彼は2021年にもブレーブスに所属しており、呼び戻したカタチになった。

 

ブレーブスは昨年夏のトレードで補強したジョク・ピーダーソンエディ・ロザリオホルヘ・ソレアアダム・デュバルの外野手4人がポストシーズンで大活躍して、ワールドシリーズ制覇などポストシーズンの原動力になった。

 

そのうちロザリオは在籍しているが、ソレアらの3人はチームを離れた。

 

昨年優勝したので、今季は昨年ほどの補強はなかったが、オドリッジらの活躍に期待したい。

 

 

 

 

MLB2022 パドレスのフラッグディール・トレード情報

 

夏のトレード・デッドラインが過ぎてメディアによっては、この夏の「勝ち組」や「負け組」みたいな評価をしているものもあるが、シーズンが終わるまでそれは分からないだろう。いや、答えはもっと先かもしれない。

 

移籍後にチームにインパクトを与えるような活躍をする選手もいれば、期待外れに終わるパターンもある。有名選手との交換で移籍してきたプロスペクトたちが、数年後に花を咲かせる場合もあるからだ。

 

 

 

フラッグディール・トレード情報

 

 

最終日に30件近いトレード移籍が成立したMLB2022年シーズンのフラッグディール・トレード情報を気になるチームに絞って紹介していきたい。

 

 

サンディエゴ・パドレス

 

パドレスの場合は、現在まで地区優勝5回、リーグ優勝2回を果たすが、ワールドシリーズ優勝はない。


今季はここまで地区首位のドジャースと12.5ゲーム差の2位。地区優勝の確率は低いがワイルドカードでのプレーオフ進出は圏内に入っている。
 
 
A.J.プレラーGMも今季が契約最終年で勝負をかけた補強に出たように感じた。

 

昨年のように勝負どころのシーズン終盤でも浮足立たないようにシーズン前には統率力のあるベテラン監督を引き抜き、戦力的には、あの最強ドジャース軍団を敵に回してもリーグのチャンピオンシップ(NLCS)ぐらいまでは期待できそうなラインナップになってきた。
 
 
昨年の9月のようなことがなければ10月を戦う可能性は高いということで、今季と来季以降も楽しみな戦力だ。勝つことで自信をつけて欲しい。

 

ソト、ベルの大型トレード、ホズマー放出

 

フアン・ソト⇔ナショナルズ

ジョシュ・ベル⇔ナショナルズ

エリック・ホズマー⇔レッドソックス

 

この大型トレードでは、ソトとベルの対価としてエリック・ホズマーをリストアップしていたが、ホズマーがナショナルズ行きを拒否。

 

自身の契約にある「トレード拒否権」を行使したものだが、そのホズマーはレッドソックスのマイナー左腕ジェイ・グルームと交換で結局放出された。

 

ホズマーはロイヤルズ時代に中心選手として輝いたが、パドレスに移籍後は契約に見合う成績ではなく、とくに昨年の前半は悪すぎた。ホズマーの代わりにルーク・ボイトが放出された。

 

 

ユーティリティも補強

 

パドレスはほかにビクトル・アコスタ(マイナー遊撃手)を放出してレッズからブランドン・ドルーリーを獲得した。ドルーリーは内外野を守った経験のあるユーティリティ。今季はここまでキャリアハイの21本塁打と好調。

 

ブランドン・ドルーリー⇔レッズ

 

ドルーリーは内外野を守れるユーティリティ。今季はここまでキャリアハイの21本塁打と好調だ。優勝するにはこうした選手も必要だ。

 

ソト、ベル、ドルーリーはすでにパドレスのユニフォームを着て出場している。

 

ブルペンには最強クローザーが!

 

ジョシュ・ヘイダー⇔ブリュワーズ

 

このブログでも以前に紹介したが、ブリュワーズとのトレードでクローザー、ジョシュ・ヘイダーを獲得したのはサプライズだった。

 


このトレードでは、テイラー・ロジャース(救援左腕)、ディネルソン・ラメット(先発右腕)、エステウリー・ルイーズ(外野手)、ロバート・ガッサー(マイナー左腕)の4選手を差し出した。
 
 
あとは、タティスJr.遊撃手の復帰を待つばかりだが、彼は故障が多いのが難点だ。ファンに怒られるかもしれないが、これだけは言いたい。